しらかば探訪 vol.03
京都のShareKarasuma(シェアカラスマ) 京都市営地下鉄「四条駅」から徒歩1分のところにあるシェアオフィス。24時間出入り可能でキッチンや広い共有スペースも使い放題。一番安いプランで15,428円から利用できます。 今回は、そちらに訪ねてきた。 ビルのお向かいには、成功者の母が祀られている神社。豊臣秀吉の母です。
ビルに入ってエレベーターで2Fに上がって、 ドアがチ~ンと空いたらすぐにシェアカラスマ。目に飛び込んできたのは、入り口付近でソファに腰掛け、コーヒーを片手に談話している4~5人の男女 ア、アメリカの職場みたいや・・・ (アメリカで働いたことないけど) フランクな雰囲気がとってもアメリカ~ン
さっそく、その中に切り込んで参りました。 なんなら林家ペーみたいに、そのカッコよくて、アメリカンな情景をパシャパシャ撮りながら入りたかった(ガマンしときました)。 「こんにちは~!」とりあえず全員と名刺交換をする。呉服店、ベンチャーキャピタル会社、IT企業、建築家など、その中に設計デザインを担当したMOAIの奥村基之さんがいらっしゃいました。
みんな仲良さそうで雰囲気がいい。絵に描いたようなシェアオフィス、ありそうでない。というのもコテラはシェアオフィスへ行ったことは何度もある(東京が中心)。だいたいみんな机に向かって、狭いスペースの中でシーンとして個人個人が机に向って仕事をしてる印象でした。 こちらでは2~3か月に1回は懇親会を開催、時間が合う人同士で3Fのキッチンでカレーや唐揚げのパーティなど、楽しいイベントを催すこともあるとか。シェアオフィスのメリットを最大限にエンジョイしてます。
この日は残念ながら仕事が忙しくてカップめんでしたが、キッチンも完備されていてとても便利です。
このいい空気感、他のシェアオフィスと何が違うのかといいますと・・・
まず、ここのフロアはとても広い。固有スペース・共有スペースがたっぷりあり、間仕切りがほとんどない。入り口正面には大きな壁面の観葉植物があり、すべてが心地よ~くいい感じに配置されている。空間の配置や構成は、オフィスの雰囲気感も左右するんです。合板以外の専門的なことはわからないが、とにかく空間のプロが手がけたオフィスは違う。
しかも、ここの設計を担当した奥村さんは、過去13年間にわたり200件以上の店舗・美容室・クリニックを作ってこられました。商業空間設計なら誰にも負けない、シンプルで柔らかい空間デザイン作りが得意だそうです。
オープンして5年。あっという間に会員数が増え、お隣のフロアを増設することになった。そちらにロシアンバーチが使われている。今のスペースはオープンでいいけれど、次は少し落ち着いた空間にしたいとのことで、個人スペースを増やすことにしたそうだ。(固定席が利用できる「myデスク会員」スペースです。) プラン詳細はこちら。 ではさっそくお隣へ。 セキュリティカードでドアを開けてもらいます。24時間自由に出入りできるだけあり、厳重です。正面に見えるロシアンバーチの壁が天井に刺さって傾いている(ように見える)斬新なデザインに目が釘付けになった。
どどーん。
改めて、MOAIの奥村基之さんです。ちなみに奥村さんもシェアカラスマ会員で、3Fにオフィスがあります(シェアカラスマは3Fにもフロアがある)。
ロシアンバーチ、ナナメに使ったんですね。斬新! 「合板の長さが、天井まですこ~しだけ足りないので、斜めにして使いました」 なるほど!素敵な発想の転換デスね!おしゃれ。 「ロシアンバーチは本当にありがたかった。今回の工事で、コンセプトの1つは『ローコスト』でした。時間・コストの都合で軽天、ボード、クロス工事という通常の工事で発生する3つのプロセスを省きたかったんです。1つの素材で空間が作られ、下から天井まで届く1枚もの。それでも曲がらないで保てる強度があり、見た目も美しいモノ。それらを考えたとき、ロシアンバーチはドンピシャの材料だったんです」
パーテーションにもロシアンバーチ。
工期が短く済み、さらに見た目のデザイン性にも優れているということを建築家の方に言って頂けると、コテラとしても営業のやりがいがあります!嬉しいコメントです。
「材料はロスが出ない寸法にして図面を送り、カット&塗装して納品してもらったので現場ではプラモデルを組み立てるような工事で終わりました。そのことにより、工期がものすごく短縮できたました。建材自体は安いものではないけれど、結果的にローコスト・超短期間で完成することができ、見た目的にも美しく、統一感が出ていいものになりました」
こちらは3階のエントランス。落ち着いた雰囲気です
オフィス工事や店舗内装の納期は約一ヶ月で作るが、実質4、5日でできたのはすごいことらしいです。施工業者さんはロスを見込んで材料は多めに見積もりをするのが普通ですが、そこをロスなしにやれるかどうかは設計する人次第です。 このビルの所有者である株式会社長谷本社・営業部マネージャー奥田聡さんにお話を聞いた。
長谷本社は不動産のオーナー業がメイン。創業63年で、創業当初は呉服屋さんでした。烏丸通りだけでも所有しているビルは10棟近くあり、京都で知らない人はいない有名な地主さんです。奥村さんは、シェアカラスマのご担当で、会員候補者の面談係も担っております。 どんな方が借りられてるんでしょうか? 「デザイナー、webホームページ制作会社、士業、社労士、自衛隊あがりの呉服屋などさまざまな方いらっしゃいます。京都出身の方が多いですが、最近ではご家族が京都ご出身で、東京から拠点を移す個人事業主の方が増えてきました。大企業を退職して独立された方も結構いらっしゃいますよ」
一般的なシェアオフィスは若い人だけの利用が多くなりがちですが、シェアカラスマは比較的、幅広い年齢層の方を受け入れているため、若い方からご年輩の方まで利用されているようです。空き座席は若干まだあります。古都・京都での拠点を探してる方はチャンス!見学も可能です。 ==========================================◎ShareKarasuma(シェアカラスマ)◎
住所:京都市下京区烏丸通仏光寺下ル大政所町680-1 第八長谷ビル2F
TEL:075-741-6597
詳しくはこちらをご覧ください(公式サイト)
◎奥村さんにオフィス設計・店舗設計を頼みたい方はこちら◎ MOAI
住所:京都市下京区烏丸通仏光寺下ル大政所町680-1 第八長谷ビル3F TEL:075-708-3491
詳しくはこちらをご覧ください(公式サイト)
==========================================写真と文/小寺ヨシコ
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